投稿：2025年3月7日・更新：2025年3月7日

メルカリ・ヤフオク・ラクマなどで古物商許可が必要なの？福岡の行政書士が解説します！

フリマアプリやオークションサイトの普及により、個人でも気軽に物を売買できるようになりました。
メルカリ、ヤフオク、ラクマなどで継続的に中古品を販売する場合、古物商許可が必要になるケースがあります。
この記事では、古物商許可が必要な取引と不要な取引の違いについて、チェックリストを交えて詳しく解説します。

古物商許可が必要なチェックリスト

以下のチェックリストに当てはまる取引を行っている場合、古物商許可を取得しなければならない可能性があります。

• ✅　メルカリ・ヤフオクで仕入れた古物を転売して利益を出している（自分で使うために購入していない）
• ✅　継続的な取引をして、一定の収入がある
• ✅　売買している物品の中に中古品（未使用でも一度取引されたものを含む）が含まれている
• ✅　購入先（仕入れ先）は国内であり、海外ではない
• ✅　壊れたものを買い取って修理し、高く販売している
• ✅　友人から依頼されて、自分のアカウントで売買している
• ✅　仕入れた商品をレンタルして利益を出している

上記のいずれかに当てはまる場合、古物商許可の取得を検討しましょう。

古物商許可の目的

古物商許可制度は、盗品の流通を防ぎ、犯罪を抑止することを目的としています。
そのため、例えば新品の商品を販売する場合や、自分が使っていたものを売る場合は、古物商許可が不要となります。

メルカリ・ヤフオクで古物商許可が必要なケース

① 仕入れた中古品を転売する

メルカリやヤフオクで中古品を仕入れ、それを転売して利益を得る場合は、古物商許可が必要です。
この取引は「営利目的で継続的に中古品を販売する」行為に該当するため、法律上、古物営業とみなされます。

② 中古品を修理・加工して販売する

壊れたスマホやパソコンを仕入れ、修理して販売する場合も、古物商許可が必要になります。
これは、一度取引された物を再販売する行為に該当するためです。

③ 中古品をレンタルする

メルカリやヤフオクで購入した中古品をレンタルする場合も、古物商許可が必要です。
一度取引された物を貸し出し、収益を得る行為は古物営業に該当するため、許可なしでの営業は法律違反となります。

④ 友人や知人の代わりに販売する

他人の中古品を預かって販売する「委託販売」も、古物営業に該当します。
例えば、友人から頼まれてメルカリで出品し、手数料を受け取る場合も古物商許可が必要です。

メルカリ・ヤフオクやラクマなどで古物商許可が不要なケース

自身が所有する不用品を売買する場合という時には古物商に該当しないため、古物商許可は不要です。 また、無償でもらったものを売る場合も許可は不要です。

古物商許可の取得方法

古物商許可を取得するには、営業所所在地の管轄警察署に申請を行います。
特にインターネット販売を行う場合、以下の情報を追加で提出する必要があります。

• 販売するサイトのURL（メルカリのマイページなど）
• そのURLの使用権限があることを証明する資料

手続きには約19,000円の申請費用がかかり、審査には1〜2ヶ月ほどかかります。
また、申請には最低2回警察署へ出向く必要があるため、スムーズに手続きを進めるためには、書類を正確に準備することが重要です。

まとめ

メルカリ・ヤフオクを活用した中古品販売において、古物商許可が必要なケースと不要なケースがあります。
✅ 自分の不用品を販売する → 許可不要
✅ 仕入れた中古品を転売する → 許可必要
✅ 修理・レンタル・委託販売 → 許可必要

古物商許可を取得せずに営業を続けると、法律違反となり、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
中古品販売を継続的に行う場合は、早めに許可を取得し、安心してビジネスを進めましょう！